2015.03.13更新

 

有岡法律事務所

弁護士 鈴木優吾

 

1 はじめに

  これまで2回に渡って契約書について記事を書いてきました。

  

過去の記事(「契約書上のおかしな表現(英文契約書編」「契約書作成についてのあれこれ」)

 

 

「ここで私が実際に起案した契約書を掲載します!」としたいところなのですが、実際に作る契約書は、依頼者だけでなく相手方当事者の営業秘密に関わる部分があり、なかなか公開になじまないものです。そのため、公表することは残念ながら出来かねます。

 

しかし、巷にあふれる怪しい(?)契約書ひな形以外に現実的な契約書を紹介できないものか…と考えたところ、閃きましたので、インターネットを用いて閲覧できる様々な契約書をご紹介したいと思います。

 

 

2 経済産業省が公表している「情報システム・モデル取引・契約書」

  

経済産業省のホームページに、ユーザーとベンダー間における情報システム取引のモデル契約書(モデル契約条項)が掲載されています。

 

 http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/softseibi/index.html#05(該当ページに飛びます)

 

  該当ページの中程にある「モデル取引・契約書<第一版>」pdf版のp53から、モデル契約条項の解説があり、実際の取引に用いることができる(かもしれない)契約書の内容を閲覧することができます。

 

  情報システム取引という専門性の高い内容の取引を対象とした契約書ですが、実際の契約書の形に近いので、参考になるかと思われます。

 

 

3 EDINETで閲覧できる契約書たち

  金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム、通称「EDINET」というものがあるのをご存じでしょうか。

 

  http://disclosure.edinet-fsa.go.jp/(EDINETのホームページに飛びます)

 

  EDINETでは、法律により上場会社等が投資家のために開示することを要求されている書類を閲覧することができます。そしてなんと、重要な契約書の内容が開示対象となることがあります。具体的に見ていきましょう。

 

  まず上記のトップページから、「書類検索」をクリックします。そして次に、左側にある検索の「全文検索」をクリックします。

 

  全文検索の画面についたら、文字列に「合併契約」とでも入れてみましょう。ただ、このままだとたくさんの情報に引っかかってしまうので、検索結果に制限をかけるために検索条件を設定しましょう。書類情報を指定することができますので、「書類種別を指定する」にチェックを入れてから「臨時報告書」にだけチェックを入れます。準備が出来たら「検索」をクリックします。

 

  そうすると、いろいろな会社が提出した臨時報告書の一覧表が出てきます。いずれもクリックすれば臨時報告書の内容を閲覧することができますが、ここではたとえばH27.0219にあるGMOクラウド株式会社の臨時報告書をクリックしてみましょう。

 

  出てきたページの「報告内容」の中に、なんとGMOクラウド株式会社、GMOビジネスサポート株式会社及びGMOクラウドWEST株式会社の「合併契約書の写し」が掲載されていることが確認できます。

 

  役員の退職慰労金の取り扱いなど生々しい内容まで閲覧できてしまうという結果になりました。

 

  何故こんなことが?と思われるかもしれませんが、上場会社の合併などの株価に影響を及ぼす可能性がある会社の重大な行為については、その情報を開示して投資家の適正な判断材料とさせる、ということが背景にあるようですね。

 

  他にもたくさんの会社の開示資料が閲覧できますので、是非色々な資料を閲覧してみてください。

 

4 最後に

経済産業省のモデル契約書はあくまで「モデル」であり、実際の取引に用いるときにはきちんと取引内容を反映させた契約書に修正して用いないといけません。

 

また、EDINETで閲覧できる契約書は、契約当事者に特有の事情を多く盛り込んだ契約書になっていますので、これもそのまま用いるのは危険です。

 

実際に契約書を作る場合には、弁護士などの専門家のアドバイスを受けることが大切であると考えます。

 

当事務所は、JR新宿駅南口から徒歩4分というアクセスしやすい場所にあり、また、契約書の作成に精通している弁護士も在籍しておりますので、お気軽にご相談ください。

契約書作成についてのご相談は有岡法律事務所まで

 

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投稿者: 有岡法律事務所

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